増え続ける社会保険料を考察

現在 企業と受給者が折半で負担している社会保険料は、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料で これら をあわせると、28.59%に達する。年金給付や医療費の膨張により 2025年度の保険料は今より 更に 15%増え 年収の 3割を超えるという。 自動的に給与から天引きされる保険料の負担増加は「見えない増税」 であり 厄介なことに、労使で折半するこの社会保険料は上昇の終わりがみえない。 社会保障費を賄う負担は 12年度の 101兆円から 25年度には 146兆円に膨らむという。増加分 45兆円のうち保険料 6割・税金 4割で 保険料は 25兆円も増える。増税分 20兆円より実は大きいのだ。 保険料負担者は、現役世代であり 本来負担に見合う受益が原則。だが現実には、健康保険料の約4割を高齢者医療制度への支援金に回しており、世代間の仕送りで凌いでいる状態だ。  そして このままでは、現役世代の保険料率だけが上がっていくだけだ。