中国の寒波、オーストラリアの酷暑

道路や港湾の凍結で物流がマヒし、食品や鉄鉱石の価格が上昇し、暖房用の石炭使用が増え記録的なスモッグに覆われ、工場の操業や車の通行を制限する事態の中国では40年ぶりの寒波という。寒波をもたらす要因は一過性でないという指摘もあり、中国がこれから長期的に寒波に悩まされる可能性がある。北京や天津など中国北部の玄関口である渤海湾北部では氷の厚さが40㎝に達したところもあるという。寒波の影響は畜産、農作物の輸送に支障をきたすばかりでなく、資源採掘現場にも影響している。それは、中国の鉄鉱石は、質が悪いため水処理しなければならないが、水が凍結して使えない状態という。 北極圏の寒気団の南下は北極の気温の変化によるによるものとの説もあるがはっきりしたことは解明されていない。  南半球にある現在夏のオーストラリアでは、記録的な酷暑に見舞われているという。シドニーでは、45.8cの気温を観測。人口の多い豪州中・南部を中心に山火事の被害も広がっているという。