エネルギー市場に融合する穀物

  世界最大の穀物輸出国である米国で今年 トウモロコシのバイオエタノール向け需要が本来の需要である畜産飼料向けの需要を上回った。 米農務省の需給報告によれば、2011年8月期穀物年度において同国でバイオ燃料の原料となった トウモロコシの量が1億2,700万㌧に達し、飼料需要の1億2,200万㌧を上回った。  米国は2005年に成立したエネルギー政策法、2007年のエネルギー独立・安全保障法でバイオ燃料の利用を推進。 その結果 原料に使う トウモロコシ消費量は同国の トウモロコシ 生産量3億4,200万㌧の37%に達した。  更に、その量は米国の トウモロコシ輸出量4,800万㌧の2.6倍に相当する。  そして、米農務省は食用の作物以外でエタノールを作る戦略を進めている。  日本は、世界最大の トウモロコシの輸入国であり 直近の輸入量は年間1,610万㌧に達する。その輸入量の90%を米国に依存しており、しかもその消費量の75%は家畜の飼料用である。

  政府は、2012年度のコメの生産数量目標を793万㌧とする方針を決めた。そして、過剰米作付けを防ぐため減反を強化する。減反による遊休耕作地及び耕作放棄地は38万㌶を超えており、減反を維持するための農家の戸別補償金は5,800億円に達する。  アメリカでは、穀物をエネルギー市場との融合として捉えているが、日本では 過剰主食米をなくすため減反を強制し戸別補償金で補填するのである。遊休地の活用を考えれば、コメの生産量の2倍もの トウモロコシの輸入量を相当減らすことができるはずだ。

   わたしたちは、「事務代行(アウトソーシング)」を沖縄から提案します


エネルギー市場に融合する穀物への1件のコメント

  1. Shimadas コメント投稿者

    隣の畑のパイナップルを食べてた牛ちゃんを食べちゃった牧場のオーナー様
    硬軟取り混ぜたブログ、拝見しました。
    西表島には自然の題材が多いでしょうね。ぜひ写真もお願いします。

    P.S
    ところで、カニクラブのHome Pageご覧になりましたか。(パスワードchokichokichoki)
    5〜6月から更新してませんが。